作詞 小口太郎  作曲  吉田千秋
第三高等学校(現・京都大学)ボート部の歌、1919年作。
われは湖の子 さすらいの 旅にしあれば しみじみと 昇る狭霧や さざなみの 滋賀の都よ いざさらば

松は緑に 砂白き 雄松が里の 乙女子は 赤い椿の 森陰に はかない恋に 泣くとかや

波のまにまに 漂えば 赤い泊火(とまりび) 懐かしみ 行方定めぬ波枕 今日は今津か 長浜か

瑠璃の花園 珊瑚の宮 古い伝えの 竹生島 仏の御手に 抱かれて 眠れ乙女子 やすらけく

矢の根は深く 埋もれて 夏草しげき 堀のあと 古城にひとり 佇めば 比良も伊吹も 夢のごと

西国十番 長命寺 汚れの現世 遠く去りて 黄金の波に いざ漕がん 語れ我が友 熱き心


「琵琶湖周航の歌」は大正の初め、イギリス民謡「ひつじ草」を下敷にして当時学生だった吉田千秋が作曲し、作詞は三高のボート部員だった小口太郎が作ったという。
作詞の小口太郎は26歳、作曲の吉田千秋は24歳で夭逝したという。
写真は大津の三保が崎に今もある三高の艇庫、この裏に琵琶湖周航の歌の歌碑がある。

※この歌が生れたという高島市今津町の「琵琶湖周航の歌」のページへのリンク
音源は音楽ポータルサイトヤマハミュージックイークラブ  さらに歌いませんか?